【筆者はUber Eats配達員として実際に確定申告を行っています。】
Uber Eats配達員として働き始めると、気になるのが「確定申告」です。
特に多くの人が迷うのが次のポイントです。
- 青色申告と白色申告は何が違うのか
- Uber Eats配達員はどちらを選ぶべきなのか
- 副業の場合でも青色申告にした方がいいのか
結論|Uber Eats配達員は青色申告と白色申告どっち?
・副業で月数万円程度の配達なら → 白色申告でも問題ありません
・Uber Eatsを継続して稼ぐなら → 青色申告がおすすめ
・節税メリットを重視するなら → 青色申告
・申告の手間を減らしたいなら → 白色申告
Uber Eatsの配達員は会社員のアルバイトとは違い、
個人事業主として働く業務委託の形になります。
そのため、一定以上の収入がある場合は自分で確定申告を行う必要があります。
個人事業主の確定申告には
- 青色申告
- 白色申告
の2種類があり、どちらを選ぶかによって税金や手続きの内容が大きく変わります。
この記事では、Uber Eats配達員の確定申告について
- 青色申告と白色申告の違い
- それぞれのメリット・デメリット
- 配達員にはどちらがおすすめなのか
を初心者にもわかりやすく解説します。
Uber Eats配達員の確定申告は青色申告と白色申告どっちがおすすめ?
まずは、Uber Eats配達員がどのような形で確定申告を行うのかを確認しておきましょう。
Uber Eats配達員は個人事業主として申告する
Uber Eats配達員はアルバイトではなく、業務委託契約の個人事業主です。
会社に雇われているわけではないため、
- 給料ではなく「報酬」
- 源泉徴収なし
- 自分で税金を申告
という仕組みになります。
つまり、配達で得た収入は事業所得として扱われるのが一般的で、
所得額によっては毎年の確定申告が必要になります。
また個人事業主になることで、
- バイク代
- ガソリン代
- スマホ代
- 配達バッグ
- 修理費
などを経費として計上できるという特徴もあります。
Uber Eats配達員の経費一覧はこちらの記事で詳しく解説しています。👇
確定申告には青色申告と白色申告がある
個人事業主の確定申告には、次の2種類があります。
- 青色申告
- 白色申告
どちらでも確定申告は可能ですが、税金の優遇制度や手続きの内容が違います。
簡単に比較すると次のようになります。
| 項目 | 青色申告 | 白色申告 |
|---|---|---|
| 青色申告特別控除 | 最大65万円 | なし |
| 基礎控除 | あり | あり |
| 帳簿 | 複式簿記 | 簡易帳簿 |
| 赤字の繰り越し | 3年可能 | 不可 |
| 事前申請 | 必要 | 不要 |
大きな違いは、節税メリットがあるかどうかです。
どちらを選ぶかで税金や手続きが変わる
青色申告は節税メリットが大きい一方で、
- 事前申請
- 帳簿管理
が必要になります。
一方、白色申告は
- 手続きが簡単
- 申請不要
というメリットがあります。
そのため、
- 副業で少しだけ配達する人
- 本格的に配達を続ける人
によって、向いている申告方法が変わることがあります。
Uber Eats配達員の青色申告と白色申告の違い
ここでは、青色申告と白色申告の特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
青色申告とは
青色申告とは、税制上の優遇を受けられる確定申告制度です。
青色申告の主な特徴は次の通りです。
- 最大65万円の控除
- 赤字の繰り越し
- 家族への給与が経費になる
このように、節税面で大きなメリットがあります。
ただし青色申告を利用するためには、
- 開業届の提出
- 青色申告承認申請書の提出
などの手続きが必要になります。
青色申告では、白色申告よりも詳しい帳簿管理が必要になります。
複式簿記については後ほどわかりやすく解説します。
最近は会計ソフトを使えば簡単に管理できるため、以前ほど難しいものではありません。
白色申告とは
白色申告は、最もシンプルな確定申告の方法です。
特徴としては
- 事前申請が不要
- 手続きが簡単
- 帳簿も比較的シンプル
という点があります。
そのため、
- 副業で少しだけ稼ぐ人
- 確定申告が初めての人
には始めやすい方法と言えます。
ただし、青色申告のような大きな節税メリットはありません。
大きな違いは節税メリット
青色申告と白色申告の最大の違いは、節税効果です。
例えば、年間所得が100万円の場合を考えてみましょう。
青色申告の場合
100万円 − 65万円控除
= 35万円が課税対象
白色申告の場合
100万円 − 基礎控除のみ
このように、青色申告の方が課税対象の所得を大きく減らすことができます。
その結果、支払う税金も少なくなる可能性が高いです。
青色申告のメリット
青色申告には多くのメリットがあります。
最大65万円の控除がある
青色申告の最大のメリットが
青色申告特別控除
です。
控除額は次の3種類があります。
- 10万円控除
- 55万円控除
- 65万円控除
会計ソフトを使って電子申告を行えば、最大65万円の控除を受けることができます。
Uber Eats配達員の場合、この65万円控除を利用することで税金を大きく減らせる可能性があります。
赤字を3年間繰り越せる
青色申告では、事業の赤字を3年間繰り越すことができます。
例えば、
- バイク購入
- 自転車購入
- 修理費
などの支出が多く、最初の年に赤字になった場合でも、
その赤字を翌年以降の利益と相殺できます。
これは個人事業主にとって非常に大きなメリットです。
家族に給料を支払える
青色申告では、家族に支払った給料を経費として計上できる制度があります。
これは青色事業専従者給与と呼ばれる制度です。
例えば、
- 家族に経理を手伝ってもらう
- 事務作業を担当してもらう
などの場合、その給与を経費として計上できるため、
節税につながる場合があります。
長期的に税金を抑えやすい
青色申告は、
青色申告特別控除や赤字の繰り越し、
家族への給与計上などの制度があるため、
長期的に税金を抑えやすい申告方法です。
Uber Eatsを今後も継続する予定がある人ほど、
青色申告のメリットを感じやすくなります。
青色申告のデメリット
青色申告にはメリットが多い一方で、
手続きや帳簿管理などの手間が増えるというデメリットもあります。
事前の申請が必要
青色申告を利用するためには、次の書類を提出する必要があります。
- 開業届
- 青色申告承認申請書
これらは税務署に提出する書類です。
Uber Eats配達員の開業届の出し方はこちらの記事で詳しく解説しています。
帳簿をつける必要がある
青色申告では、収入や経費を記録する帳簿管理が必要になります。
そのため
- 帳簿が難しそう
- 管理が面倒
と感じて、青色申告を避ける人も少なくありません。
実際にUber Eats配達員の中でも
「青色申告を検討したけど難しそうで白色にした」
という声もあります。
青色申告の参入障壁になりやすい「複式簿記」
青色申告では複式簿記で帳簿を作成します。
複式簿記とは、1つの取引を2つの側面で記録する方法です。
例えばUber報酬1万円が振り込まれた場合
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 普通預金10000 | 売上10000 |
このように
- お金が増えた
- 売上が発生した
という2つの動きを同時に記録します。
複式簿記に必要なもの
青色申告では次のような帳簿を作成します。
主な帳簿
- 仕訳帳
- 総勘定元帳
- 現金出納帳
- 経費帳
また、帳簿をもとに
- 損益計算書
- 貸借対照表
を作成します。
さらに
- ガソリン代
- 修理費
- スマホ代
などの領収書も保存しておく必要があります。
実際にUber配達をしていて、稼働時間に割いていると
経理をする時間、複式簿記や配達経費のレシート管理、
帳簿作成などがハードルに感じる事も多く、
青色申告に挑戦しようとしても途中で挫折してしまうケースもあります。
私自身も、最初の1年目は白色申告で確定申告の流れを理解することに集中し、
2年目以降から事業用口座や事業用のクレジットカードを用意するなど、
複式簿記に対応しやすいよう、段階的に青色申告の準備を進めました。
ただし、すでに所得がある程度高い場合は、
最初から税理士に依頼した方が結果的に節税につながるケースもあります。
白色申告のメリット
次に白色申告のメリットを見ていきましょう。
手続きがシンプル
白色申告の最大のメリットは、手続きがシンプルなことです。
青色申告のような事前申請が必要ないため、
確定申告の時期に申告するだけで利用できます。
副業や短期間の配達なら白色でも始めやすい
例えば、
- 月数万円の副業
- 短期間だけ配達する
といった場合は、白色申告でも問題ないケースがあります。
収入が少ない場合は、青色申告のメリットがそれほど大きくならない場合もあるためです。
経験談|経理を整えると、結果的に売上にもつながりやすい
レシートや領収書の管理は、白色申告でも必要になります。
ただ、会計ソフトで経費を日頃から整理しておくと、
確定申告の時期に一気に処理する負担がかなり減ります。
Uber Eatsの配達は、稼働するだけでも体力を使います。
そのうえで帰宅後にレシート整理や経費入力が溜まっていると、
それだけでかなり面倒になります。
私自身は、会計ソフトで普段から仕分けしておくようにしてから、
事務作業に追われにくくなりました。
そのぶん、次の稼働に回せる時間が増えたり、
睡眠や体調管理に充てやすくなったりして、
結果的に同じ稼働でもパフォーマンスを保ちやすくなりました。
こうした積み重ねが、売上にもつながっていると感じています。
白色申告のデメリット
一方で、白色申告にはいくつかのデメリットもあります。
節税メリットが少ない
白色申告では、青色申告のような65万円控除がありません。
そのため、課税所得が大きくなりやすく、税金が高くなる可能性があります。
赤字の繰り越しができない
白色申告では、赤字が出ても翌年に繰り越すことができません。
例えば、
- バイク購入
- 自転車購入
などで赤字になっても、その赤字はその年で消えてしまいます。
長期的に見ると税金が高くなる場合がある
Uber Eatsを長く続ける場合、
- 収入増加
- 経費増加
などが発生します。
その場合、青色申告の方が節税効果が大きくなるため、長期的には青色申告の方が有利になるケースが多いです。
Uber Eats配達員は青色申告と白色申告どっちがおすすめ?
では実際に、Uber Eats配達員はどちらを選ぶべきなのでしょうか。
副業配達員の場合
副業としてUber Eatsをしている場合は、
- 月数万円
- 短期間
であれば白色申告でも問題ありません。
ただし、副業でも収入が増えてきた場合は青色申告を検討する価値があります。
専業配達員の場合
Uber Eatsをメインの仕事としている場合は、青色申告がおすすめです。
理由は次の通りです。
- 65万円控除
- 赤字繰り越し
- 節税効果
収入が大きくなるほど、青色申告のメリットは大きくなります。
長く続けるなら青色申告の方が有利
Uber Eatsを長く続ける予定があるなら、
節税メリットの大きい青色申告を選ぶ人が多いです。
最初は少し手間に感じるかもしれませんが、
節税効果を考えると青色申告のメリットは非常に大きいです。
青色申告をするために必要な手続き
青色申告を利用するためには、次の手続きが必要です。
開業届の提出
まず、税務署に開業届を提出します。
これは個人事業主として事業を開始したことを届け出る書類です。
青色申告承認申請書
次に、青色申告承認申請書を提出します。
この書類を提出することで、青色申告が利用できるようになります。
提出期限
青色申告承認申請書の提出期限は、原則その年の3月15日までです。
なお、1月16日以後に開業した場合は、開業日から2か月以内に提出する必要があります。
Uber Eats配達員が青色申告を始めるタイミング
青色申告を始めるタイミングも重要です。
配達を継続する予定なら早めがおすすめ
青色申告は途中から利用できない場合もあるため、早めに申請しておくのがおすすめです。
売上が増えてきたタイミング
例えば、
- 月5万円以上
- 月10万円以上
など収入が増えてきたタイミングで青色申告を検討する人も多いです。
確定申告前に準備しておく
青色申告を行う場合は、
- 会計ソフト
- 経費管理
などを早めに準備しておくとスムーズです。
令和7年分・令和8年分の所得税|基礎控除の変更
令和7年分・令和8年分の所得税では、基礎控除額が見直されています
これまで基礎控除は
48万円でしたが、改正により最大95万円まで引き上げられています。
なお、令和9年分以後は、132万円超336万円以下など
一部の区分で基礎控除額が58万円となります。
基礎控除の区分
| 所得 | 基礎控除 |
|---|---|
| 132万円以下 | 95万円 |
| 132万〜336万円 | 88万円 |
| 336万〜489万円 | 68万円 |
| 489万〜655万円 | 63万円 |
| 655万〜2350万円 | 58万円 |
つまり白色申告でも、基礎控除は受けることができます。
ただし青色申告の場合は
- 基礎控除
- 青色申告控除(最大65万円)
が併用できるため、結果的に青色申告の方が節税効果は大きくなるケースが多いです。
Uber Eats配達員は所得いくらから青色申告がお得?
年間所得の目安は次の通りです。
| 年間所得 | おすすめ |
|---|---|
| 50万円以下 | 白色でもOK |
| 50万〜100万 | どちらでも |
| 100万円以上 | 青色が有利 |
| 200万円以上 | 青色がおすすめ |
所得が増えるほど青色申告の節税メリットは大きくなります。
まとめ
Uber Eats配達員の確定申告には
- 青色申告
- 白色申告
の2種類があります。
それぞれの特徴をまとめると次の通りです。
- 白色申告 → 手続きが簡単
- 青色申告 → 節税メリットが大きい
副業で少しだけ配達する場合は白色申告でも問題ありません。
しかし、Uber Eatsを長く続ける予定がある場合や収入が増えてきた場合は、
青色申告を選ぶ方が税金面で有利になることが多いです。
これからUber Eatsを本格的に続けるなら、
早めに青色申告の準備をしておくと安心でしょう。
迷った場合は、副業で収入が少ないうちは白色申告、
本格的に継続して稼ぐなら青色申告を目安にすると判断しやすいでしょう。